2019年5月16日木曜日

相対性理論の一世紀


相対性理論の一世紀
広瀬立成 著

発行 2005年2月25日

読んだのは新潮社の本だったが、アマゾンを見る限り2014年 9月に講談社学術文庫から同題名、同作者の本が出ているので改訂版が出たのだろう。出版社が違うのは何かあったのか。その約10年の間にも物理学界にも色々と進展があったはず。

アインシュタイン個人に焦点を合わせた本で読みやすい楽しい本だった。物理学の話だけでなく、アインシュタインが特殊相対性理論から一般相対性理論、その他の考えにどういう経緯で至ったのか。彼の人生と時代背景も含めて書かれている。数式も多少出てくるが必ずしも理解していなくても読むのには特に問題はなかった。

アインシュタイン個人の人間的な魅力と、時代背景特にナチス・ドイツによる迫害の醜悪さが印象的だった。アインシュタインが亡くなってからの業績について、最後はやや駆け足になった印象もあったが、全体としても良くまとまった本だった。

最近読んだ物理学の本では最も楽しめた。というのはもしかすると自分が何かわかってきてる部分もあるのだろうか…




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