2019年2月20日水曜日

量子力学が描く希望の世界


量子力学が描く希望の世界

佐藤文隆 著


2018年7月10日 第一刷発行

最近、量子コンピューターという言葉をよく聞くようになり多少興味を持っていた。量子コンピューターを英語でいうと Quantum Computer 、量子力学は Quantum Mechanics 。この「クアンタム」という響きがなんともカッコいい。だいたい Q で始まる単語は魅力的な単語が多い。

量子コンピュータについてと量子力学については別な話なのだろうが、まずは量子力学からということで、本を読んでみようと思い立った。かといって高校物理からやり直す気はないので、なんとか読めそうなものをと思って手にとったのがこの本だった。縦書きで、パラパラ見たところ数式も全くではないが殆ど見当たらなかったので、これならなんとか読めそうだと思った。

この本は「現代思想」という雑誌の連載を纏めたものだそうで、専門家向けに書いてあるわけではないので、もう少しわかっても良かったが、結局のところ半分も理解できていないと思う。が、量子力学への興味は繋がった。筆者の姿勢も分析も(わかる範囲では)面白く読めた。量子力学が描く「希望」という意味も一応は理解できた。

それにしても自分の認識はニュートン時代の古典力学で完全に止まっていて、量子力学について何も知らずに生きてきていたことに気付かされた。中学校か高校で光について粒子と波動の両方の性質を持っているとか、少しだけ話があったような気がするが、それだけだった(しかも納得していなかった)。せっかくなのでもう少しわかるようになりたいものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿